わたしにとってはじめての気仙沼。今回の目的はチームに分かれて気仙沼の色々な場所で写真を撮ってphotobookを作ることと英語のワークショップを開催することでした。

まずは1日目。私はアトリエチームに入り気仙沼のアトリエをめぐりました。まずはリアスアーク美術館内にある夢の舎さんでランチ。日替わりランチなんと500円！サンマのすり身としいたけのつみれ。とってもおいしかったです。

次に一行は車で移動。途中見えてきたものはテレビでよく見る大きな漁船。こんな大きな船が海からこんなに離れている道路をこえてこんなところに・・・実際に見ても信じられませんでした。津波がどれだけ大きかったかを物語っています。震災を忘れないためにこの船をこのまま残すという意見と、早く撤去してほしいという意見。私はこの震災を経験していないので初めはなんとなく残した方がいいと思っていました。しかし、まだまだ行方不明の方も多く、この船の下に眠っている方もいらっしゃるでしょう。被災者の方、まだ行方不明の遺族の方の気持ちを考えると軽い気持ちで残した方がいいと今は思うことができなくなりました。

周りは整備されたとはいえ何もありません。草木も枯れています。それでも小さな命を見つけました。

次に向かったのはMAST帆布kesen-numaさん。
http://www.masthanp-kesennuma.com/

古民家風のオシャレなアトリエです。かばんを中心とした雑貨がたくさん！オリジナルデザインでオーダーメイドもしてくれます。生地も作りもしっかりしています。私はペンケースと名刺入れと小物入れ2つを購入！可愛くてしっかりしているので沢山使います！

次に向かったのはオイカワデニムさん。

お忙しい中、社長の及川さんにアトリエを案内していただきました。普通の服はだいたい3種類のミシンがあれば出来るらしいですが、ここで作られるデニムには30種類以上のミシンが必要とのことでした。もともとの工場は津波で流されてしまったのでミシンもまた1から集めたとか。今は倉庫がなくて困っていらっしゃいます。震災当時は最初に民間の避難所になった場所。工場の段ボールを敷き詰めて皆で暖をとってらっしゃったそうです。外には震災で生き残ったワンちゃんもいました。

デニムポケットのコースターがすごく可愛くて購入させていただきました。500円と安い！他にもステキなバッグを購入させていただきました。大切に使います。

夜は紫市場近くの「ぴんぽん」という居酒屋さんへ。新鮮なお刺身やおいしいお酒が食べ放題飲み放題で1人3000円！しかもめちゃくちゃ美味しい！感激しました。

2日目、ワークショップの日。朝からぞくぞくと子ども達が来てくれました。何チームかに分かれ小さい子も小学生の子も楽しんでくれました。ABCの歌をみんなで歌ったり、体の部位を教えながらダンスをしたり、楽しい時間を一緒に過ごすことができました。

ランチは紫市場で。このボリュームで1000円は安い！さすが魚介は美味しい！

帰りはお魚市場へ行きお土産をたくさん買い、帰り道にはアンカーコーヒーに寄りました。ここは行きにも寄りましたがコーヒーがとっても美味しいしホットドッグが最高でした！

2013年3月11日。あの日から2年が経過しました。被害が大きかった気仙沼を見て思ったことは、まだまだ復興できていません。いくつかある仮設商店街やレストランも思ったより人が入っていなくて、もっともっとこの町に人がくればいいなと思っています。本当に人も優しくて、景色もいいし綺麗なところです。もっとみんなが被災地に行って実際の現地の状況を見てもらいたいし、現地でお金を落としてほしいと思っています。もちろん気仙沼に限ったことではありません。そしてモノや町の復興よりも、震災で負った人の心の傷は計り知れませんし、穏やかな気持ちで過ごせるのには長い年月がかかると思います。被災地の方もそうでない方も、みんなで「元あったものを取り戻す」よりも、もともとあったものにプラスして何か「素晴らしいもの」「優しい気持ち」が築いていければいいなと思っています。

たった1人の力も、想いも、行動に移せば何かが変わります。みんなで力を合わせていきましょう！（Satomi）