2014.03.16

サンキュー気仙沼ツアー~ありがとうを伝える旅2日目~

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2014年3月9日(日)
ありがとうの朝は快晴!昨夜は気仙沼の友人宅に分散宿泊。
「朝ごはんよ」と起こされ、寝起き姿のまま食卓へ向かうとその豪華さに目が覚める。
ごはん、味噌汁、メカブ、焼き魚、しらすとほうれん草のお浸し、筑前煮、梅干し、漬物、モーニングコーヒー、ヨーグルト…とどまることを知らない朝食メニュー。
「おかわりしなさいね!」 ちゃきちゃき働く気仙沼のお母さんのおもてなしに朝からサンキュー!
あさごはんあさごはん

今日はリアスとしては震災後初の気仙沼大島へ。
「どんな場所なんだろう?」みんなのワクワクレーダーもいつもより高め。フェリー乗り場で本日の旅の仲間と合流、参加者は22名!
大島フェリー

ウミネコにかっぱえびせんを餌付けする。気仙沼のウミネコはシャイでちょっとぶっきらぼうな気仙沼人とは正反対で、超積極的近距離コミュニケーションを仕掛けてくる!あまりの接近戦にびびる人間を面白がってか、口を大きく開き船内まで攻めてくる。
「ひゃー」「ぎょえー」「たすけてー」船内はもはやカオス!25分のクルーズは内湾の景色を見る余裕もなくウミネコ祭りで幕を閉じるのでした。
ウミネコferi
feriferi

「気仙沼湾に浮かぶ緑の真珠」と呼ばれる気仙沼大島に到着。
船を降りると大島観光協会の皆さんが出迎えてくれた。なんてあたたかいおもてなし!
用意してくれたマイクロバスに乗りこみ最初の目的地ヤマヨ水産へ。
ヤマヨ

「遠いとご、よぐきたな」小松さん家族全員が笑顔で迎えてくれた。
わたしたちが勝手に海賊と呼ぶお父さんと、今年の漁師カレンダーにも載った息子のタケシさんにボートに乗りながら牡蠣いかだを見学させてもらう。キラキラと光る水面から大きく輝く牡蠣が登場した。「3年目、やっと出荷できたんだ」愛おしそうにその牡蠣を見つめる目にこれまでの苦労がにじみ出る。
かいぞくたけしさん
かきかき

船を降りるとお母さんとお嫁さんのマリコさん、そして来年小学生になる娘のユウちゃんが蒸し牡蠣とコーヒーを準備して待っていてくれた。
プリップリで肉厚の牡蠣のおいしさに一同大感動!復興の味とヤマヨ水産のみなさんにサンキュー!
かき集合
<ヤマヨ水産>
・所在地:気仙沼市亀山8
・TEL:0226-28-2025
・代表:小松武さん

亀山山頂から気仙沼湾を望む。ここから見る海はわたしも大好きな景色だ。
運転手をしてくれていた旅館明海荘の村上さんが、海を望みながらわたしたちに震災の日の出来事と、その後の全世界からの支援への感謝を涙ながらに語ってくれた。
平成30年度、大島には橋が架かる予定だ。
「橋が架かって人口が流出しなかった島はない。だけどわたしたちにとってこの橋は命の架け橋なんです」。その言葉が胸に響いて忘れられない。
亀山亀山

お昼は村上さん夫婦が営む明海荘で石窯ピザ作り!
震災後ボランティアの皆さんの手で作られたという石窯でオリジナルピザ作り。
今回は特別にヤマヨ水産さんの牡蠣や三浦君の気仙沼いちごも持ち込ませてもらい、みんなでオリジナルピザを作る。題して「ビストロ沼ップ」だ!
東京では絶対に食べられない気仙沼ホルモンピザ、めかぶピザ、そして牡蠣ピザ、いちごピザなどなど、22名で約40枚のピザを完食!豪華な船盛りと鯛のあら汁のサービスまでいただき、ここでもお腹いっぱい心いっぱい。
明海荘さん本当にごちそうさまでした、サンキュー!
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pizzafunamori
pizzapizza
<明海荘>
・所在地:気仙沼市大島長崎176
・TEL:0226-28-3500

つづいては漁師のビン玉作り。漁師さんが浮きに使っていたガラス玉に縄を編み、みんなでおそろいのビン玉を作って持ち帰ろうという思い出のお土産企画だ!
4人グループに1人地元の漁師さんがついて縄の編み方を教えてもらう。
のみこみが早くみるみるうちに完成させる人、ストイックに別な編み方まで教えてもらう人、網目がバラバラで漁師さんにため息をつかれる人、かたや漁師さんをおだてまくって全て編んでもらう人。なんてファンタスティックな仲間たち(笑)メンバーの本性を把握できた素晴らしい時間となりました。
教えていただいた漁師のみなさん、サンキューでした!
びん玉びん玉
びん玉びん玉

帰る前に観光協会さんの前で大島の観光マスコット柚花ちゃん&木春ちゃんと記念撮影!
ここで観光協会の櫻井さんから女子のみんなに「島おとめスタンプカード」が渡された。
島おとめとは大島観光協会が認定する気仙沼大島の観光特使。来島するたびに観光協会でスタンプを押してもらい、3ポイント集めると「島おとめ」に認定される。そして認定された女子は大島PR活動のお手伝いができるというステキな制度だ。
リアスおとめはあと2回で島おとめになれるということで、俄然テンションが上がる!次は夏にきます絶対!
島おとめ⇒http://oshima-kanko.jp/shimaotome/index.html

最後に願いが叶うと噂の「私・願・叶(アイガント)」にリアス気仙沼みんなで四葉の願いを書き吊るす。「気仙沼がもっともっと元気になりますように」
願いが叶ったら鍵を外しにまたみんなで行かないとね。サンキュー!
島おとめあいがんと
<大島観光協会>
・所在地:気仙沼市大島浦の浜108-11
・TEL:0226-28-3000

名残おしくも大島出港!と、まさにその時サプライズが。
1日お世話になった観光協会さんと漁師のみなさんがわたしたちに出船送りをしてくれたのだ。
出船送りとは母港から出港する漁船を、航海の安全や大漁を願い5色の紙テープや旗で見送る気仙沼の古くからのならわし。
岸壁から「また来いよー」と紙テープを投げ大きく手を振る大島の皆さんに、わたしたちも涙ながらに夢中で手を振りかえす。船長さんが「ボオォォォ」という大きな汽笛を何度も鳴らし行ってきますの合図をする。
なんて泣けるサプライズ。気仙沼大島、もうすでに帰港したいくらい大好きな場所になりました。必ずまたみんなで戻ります。
お世話になった大島のみなさん、本当にサンキューでした!
でふねでふね
でふねでふね

フェリーを降り気仙沼を離れるまで残すところ1.5時間。最後は港すぐそばにできたK-portでコーヒータイム。
ここは「気仙沼の人達に夢を」と俳優の渡辺謙さんが気仙沼で暮らす仲間たちと一緒に作った集会所型カフェ。今も仕事の合間を見つけては、謙さん自身店頭に立って働いているのだとか。その熱い想いに頭が下がりました。
コーヒーもパンケーキもおいしくて心がほっこり。K-portさんサンキュー!
K-portDSC_0187[1]
<K-port>
・所在地:気仙沼市港町1-3
・TEL:0226-25-9915
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:無休

サンキューツアーもいよいよ終了。
気仙沼駅まで見送りに来てくれた友人たちがくれた言葉はいつも通り「いってらっしゃい!」
「またすぐ帰って来るよ」そう返し、心の中で「あの日、ここで生きてくれて本当にありがとう」を伝える。
“また”という言葉に絶対はないって知ってるはずなのに、あの日以来次の約束をせずにはいられない。大好きな人が多すぎる町気仙沼に最後のサンキューをし電車に乗る。

3年が経つ気仙沼は、一歩進みだしたばかり。でもそこで暮らす人たちの笑顔が印象的でした。
そんな気仙沼のみなさんに、わたしたちが今できることは、その笑顔の奥のひとつひとつのストーリーに耳を傾け、寄り添い、肩を組み隣で歩むこと。そして共に空気を盛り上げていくことなのではないのかな。そんなことを思った旅となりました。

「サンキュー気仙沼」復興のまっただ中を、日々笑顔で顔晴(がんば)る気仙沼のみなさんに、東北のみなさんに、今日も明日もありがとう!
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