2014.06.15

気仙沼勝手に応援団 vol.14~餃子和心~

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丸の内線 南阿佐ヶ谷駅から5分ほど歩いた住宅街の一角、大きなオレンジのれんが存在感を放つ。ニューヨークで10年間暮らしていた中山貴志さんが帰国後2007年にOPENしたお店がここ「餃子和心」。
新鮮な国産食材をふんだんに使用した餡を、注文を受けてから全て手作業で包む。焼、水、揚、スイーツ、種類もバリエーションも豊富で香り高い餃子はどれを食べても絶品だ。
「全餃子を制覇したい!」でもこの日はもう1つ食べなければならないメニューがあった。それを食べる前に、少しだけみなさんに経緯を説明しておこうと思う。

震災後お店に来てくれるようになったお客さんの一人に気仙沼の復興活動を精力的に続ける女性がいた。仲良くなるにつれ、彼女の行動力と、ふるさとを心から愛する姿に胸を打たれていった。
「中途半端に携わるのは迷惑になる。」これははじめて被災地に足を踏み入れた時からずっと思っていたこと。急がなくていい、いつか力になれる日がくる・・・その想いがご縁を呼んだ。
2013年7月、日本全国からバイヤー選りすぐりの逸品を集めた食品館、秋葉原ちゃばら内にOPENした気仙沼波止場(わーふ)。そこで販売されている気仙沼の高校生たちが開発した「なまり節ラー油」とのコラボイベントの話が舞い込んだ。断る理由がなかった。
「なまり節のポテンシャルはすごく高い、これは色々な料理に応用できる!」一口食べた時に素直にそう思ったという中山さんは、仕事の合間に何度も試作を重ね、なまり節ラー油餃子を完成させる。
高校生たちが気仙沼から秋葉原にやって来た日、中山さんは彼女たちとのトークショーの後、コラボ餃子の試食を通じて会場にやって来たお客さんひとりひとりに、それは楽しそうになまり節ラー油をアピールしていた。
その姿を見てぜひこの人のお店に行ってみたいと思った私は、イベント終了後ご挨拶へ。
すると「来月からなまり節ラー油を使った丼メニューを店で出すから食べにおいでよ」とのこと。「それは行くしかないですね!」そう約束して時を待った。

と、だいぶ前置きが長くなってしまったのだが、そんな経緯があり私は今お店のカウンターに座っているというわけなのだ。
噂のメニューの名は「ばばばっ!丼」。
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ネーミングまで気仙沼!という心意気にやられ、さらに出てきた丼に心をつかまれた。炊きたてのご飯の上になまり節ラー油×納豆×キムチ×卵黄のコラボ。これはおいしくないわけがない。一緒に行ったメンバーと一気に無言の完食。もちろんその後全餃子を制覇したことは言うまでもありませんね。
6月末までの限定メニューということですので、皆様お近くに立ち寄られた際にはぜひ餃子和心へ。ほんとステキなお店です。
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施設概要